【読書ログ】観光亡国論
日本にとって観光はまだまだ伸びしろのある産業だと信じています。だからこそどんなことに注意するべきか興味を持って読みました。従来型のハコモノ行政やハコモノ観光ではなくて土地の魅力に落ち着いて向き合うことが必要だと感じました。日本生まれだけど、自分も日本のこと、まだまだ知らないことばかり。
■第1章 ディッピングポイント
観光公害とも言われる状況。
外国人観光客が悪いということではなく、観光立国を果たすには、世界の誰をも受け入れた上で、その状況をコントロールする、という構えが重要。p37
観光業は今ディッピングポイントを迎えている
今後 観光は桁違いの産業に拡大していく
それに対する準備
日本は、インバウンドが爆発的に増えるまで 本当の意味での開国を経験していなかった。
これまでとは違う対応、方策をクリエイティブに考え生み出していくことが重要になる。
■第2章 宿泊
京都の例 p45
2018年4月時点 京都市発表
ホテル218軒 旅館3633軒
簡易宿泊所 2366軒
投資 か投機 か p48
短期利回りを優先する投機は、サステイナブルでない。。それは投資ではない。
観光客が増えると彼等が落とすお金で街が潤う、とするかんがえがあるが、地価高騰は家賃や固定資産税増額となり、地元住民が去るリスクがある。
★イタリアの事例 p55
アルベルゴ ディフーゾ
村に点在する 部屋やレストランを1つのホテルのように使う。良いなぁ!
第3章 オーバーキャパシティ
総量規制 と 誘導対策
全体の、量 のコントロールと
ルートのコントロールが大切。納得。
第5章 マナー
気付き ①日本は看板が多過ぎ!
とくに、注意喚起や禁止事項。
寺社などにおいて、雰囲気をこわすカンバンは
事業者自身が その場所へのリスペクトを欠いている、、との指摘。納得。
気づき ② 撮影解禁!
世界の流れは撮影解禁。写真を撮ることは見学者の勉強になり、まと、投稿は 発信である。
インターネットで検索して見つからないもの、ほ、ない と見なされる時代。
やたらと注意されたり、監視されているような状態は、訪問者にとって、居心地の良いものではない。
翻訳には、その国の文化レベルが現れる。
第6章 文化
観光地化されることで、それまでの街とは関係のない業者や商品が入ってきて地域全体の文化や個性が消えてしまう。
事例 京都錦小路 バルセロナのボリケア市場
第7章 理念
大型観光 のメリットは、実は小さい。
ゾーニング、分別 の大切さ
景観をマネージメントする
ことの大切さ
旅行業者からの脱却
質を追求する クオリティ ツーリズム への転換
フェアに区別を設計する
みんな 同じ の平等性と捉えない
★今の時代に力を持つのは
エージェントではなく
コンテンツホルダー である。
その通りだと思いました!